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自分で作るパネルソー
パネルソーを自分で作る?!
最近では、すこし大きめのホームセンターに行くと、たいていは合板などをカットしてくれるサービスをしています。
ホームセンターの工作室などに置いてあるのが写真のようなパネルソーです。(この写真はGIZMOの工房ですが・・・)
昇降用のモーターなどが上に乗っているので、3尺X6尺のタイプなのですが、かなり大きいです。(W:3800 H:3200 D:1300)
背が高いので工房の天井を抜いてしまいました。この高さのことで、プロの建具屋さんでもパネルソーを置けない所があります。
パネルソーは、大きい板を真っ直ぐに直角に切るという、言ってみれば単能機ですが、楽で安全な機械です。
通常は材の押さえに圧搾空気を使うのでコンプレッサーが必要となります。また、大型の集塵機が必要です(写真の右に少し写ってます)
動力(200V)が必要です。
パネルソーキットはこのパネルソーを自分で作ってしまおうというキットです。
必要に応じて小さくも大きくも自在に作れます。→ ユーザー使用事例
と言っても限度はありますが。
あまり現実的ではありませんが、大きい方は高さ6mまでは市販の材料で作れます。
標準の190Φ丸ノコであれば、最大厚62mmで高さ1820mmを切り抜くタイプで、天井高は2500mm以内で実現できます。
押圧板を付ける場合は、最大厚は40mmになります。
ちなみに上の写真のパネルソーの最大切断厚は58mmです。
165Φの丸ノコを使う場合は最大厚50mmで高さ1820mmを切るのに天井高は2345mmで可能です。
しかも安価な多機能機として!
コアキット(49,800円)を元に、単管、SPF、コンパネなど入手しやすい安価な材料で自分で作ると10万円以下で大きなパネルソーと遜色ない安全なマイパネルソーが実現できます
さらに、この後で明らかになりますが、普通のパネルソーではできないことができるようになります。
パネルソーキット
パネルーキット GIZMO PSK Mk-Ⅱは多くの切断加工機の長所を継承しつつ、短所を軽減した安全で安価なパネルソーを自分で作ろうというキットです。
コアキットをベースに丸ノコなど手持ちの工具を組み合わせて、パネルソーを始め、スライドソー、クロスカットソー、そして自作ロボットなど、直線運動を必要とするさまざまな工作機械を自在安価に作っていけるように作られています。
この写真にはオプションのワーク押圧板と集塵カバーは付けていません。
キットの特長

- コアキットがあれば、いつでもどこでも手に入る安価な材料を使って、パネルソーを作ることができる
- 直動ユニット2分割方式により、小さなものから大きなものまでがセット可能
- 普通のパネルソーでは困難な硬木の厚物縦切りができる
- コアキットからの完全自作から、すぐに使える完成品まで5段階から選べる
(5段階のキット内容はこちら)
- 長手の留や溝加工が手軽にでき、さらに両面バリなしのケビキ加工もできる
- 木屑や砂塵の中でも使用できるメンテナンスフリーのベアリング
- コンパクトかつ軽量に作り、現場に持ち込むこともできる
- 家庭用100V電源が使える
安全なパネルソー
パネルソーキット開発の大きな目的の一つはケガを減らすこと!
昇降盤や手押しカンナ盤のように刃に向かって材を手で押していくというパターンは基本的に危険といえます。かく言う当人も指は無くなりませんでしたが、けっこう痛い思いをしました。
今でも昇降盤を使う時はかなり緊張してドキドキしてしまいます。
つい最近も、木工仲間の2人の友人が相次いで指を切断してしまいました。
ちなみにこのお二人はもう何十年ものかなりのベテランで、かつギターの仲間でしたが楽器が弾けなくなってしまい、もっと強く勧めるべきだっとと悔やんでいます。
しかしながら、自分もそうでしたが、ケガをするまで解らないのです。本当に困ったものです。でも後悔を先に立てることはできると思います。
ということで写真の危険で怖い昇降盤はいまではまったくと言っていいほど使わなくなり、現在は作業台と化しています。
アメリカにはSAWSTOPという、この手の事故を防ぐすぐれものの昇降盤がありますが、指は無くならないものの、やはり痛い思いはするでしょう。
パネルソーは材を置いて、刃を近づけるというやり方なので、基本的に安全側にあるといえます。
当GIZMOの工房ではフルオートの大型パネルソーと、このキットで作ったパネルソーを使っていますが、安全の面から言えば手動であることがさらにいいことがわかりました。
フルオートは便利には違いないのですが、コワイこともあります。
例えば、材料の押さえはフットスイッチによっていますが、万が一なにかの加減で手をはさまれてしまった時など、安全装置および緊急停止スイッチはありますが、断線していたり、手が届かなかったりしたらアウトです。
その点、手動式ならば、まずそんなことは起こりません。
さらに丸ノコ側のスライドユニットをバランサウエイトよりも少し重くすることにより、半自動運転でまったくの手放しでカットできるので、ケガができません。
また、同等の性能の横切り傾斜盤に比べて、占有面積は15%以下で済みます。
パネルソーキットは受注生産です。製作期間は、ご入金確認後2週間(コアキット)から4~5週間(完成品)です。
安全で楽チンなモノづくりを楽しんで下さい!!
お知らせ
2019.2月工房ログを再再開しました。→ http://gizmo-log.jugem.jp/
ユーザーさん使用事例の集塵工夫例です。http://mocching.jugem.jp/
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